伊佐坂先生
人に何かを伝える時
三十六年醸造された脳の中身から
言葉を抜き出す作業を行う
その言葉に
喜びを感じる人
悲しみを感じる人
怒りを感じる人
寂しさを感じる人
…
幾通りある選択肢の瞳と
目が合う瞬間が常にある
そんなことを
考えると
回り回って
伝えるのがいささか
臆病になる
伊佐坂先生なら
どう伝えるだろう?
「知らんけど」
を語尾に添えれば
人はなんて思うだろう?
生きている限り
言葉を頂き
言葉を放つ
そんな当たり前な事が
知らぬ間に
億劫
にもなり
臆病と億劫
右往左往
早かれ遅かれ
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